密度が濃い
現実的な問題として、自動車教習場は公的な学校でもありませんし、ましてや慈善事業でもありません。通常の会社と同じように、利益を得て運営が可能となっています。また大学などの予備校と違い、使われる機材も車という高価なものですし、その維持費も高くつきます。
そのため最低限の価格ラインというものが存在します。ただ現在は少子高齢化や車離れなどにより、免許を取得しようとしている人が少なくなってきており、最低限のラインに近づいています。またそれだけでは教習所に人を呼ぶことはできません。
合格率が高くなくては、良い教習所だと認められませんので、合格率を上げる工夫もなされています。合格率を上げる工夫、それは密度の濃さです。合宿免許は効率を優先的に上げ、授業(段階)にこぼれることのないようにしています。
教習所で必要以上にお金がかかるのは、見極めでの不合格であり、それに落ちると次の段階に進めません。いわば足踏み状態になるのですが、合宿免許はその見極めでの足踏みを減らすために、密度が濃いのです(教習所によってはその保証をしているところもあります)。
これは合宿という特殊な日程がそうさせている一面もあります。次の項ではその理由について触れていきます。